お久しぶりです、モグリンです。ほぼ一年ぶりの記事投稿らしい、時間が経つのは早いね。
かねてよりエロゲの感想記事を書こう書こうと思いつつなんだかんだ面倒になって感想ツイートだけでお茶を濁していたけどやっぱりこれじゃ不味い(何が?)と初めて感想記事を書く。
前置きはこれくらいで。
プレイ時間
- 総プレイ時間:45時間10分
本当は個別√のプレイ時間も書くつもりだったけどこのゲームちょっと特殊なので省かせていただく。総プレイ時間だけならまあ普通?
ネタバレなし感想
やっぱり冬茜トム
シナリオライターはこの作品と同ブランド「きゃべつそふと」から出ている『アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-』や『さくらの雲*スカアレットの恋』も手掛けた冬茜トム、思わず見落としてしまうような伏線とあからさまかつ丁寧な伏線を織り交ぜてどんでん返しを演出する手法が特徴的なライターだけど、いやあ、今回もやってくれてますよ、ぶっちゃけジュエハ買ったモチベの8割ここなので大満足。
ネタバレできないとあんま書くことないな。
以下ネタバレ有り
ネタバレ有感想
共通√
いや共通√じゃねえよなんだその分岐!?、ベルカ√入ったなー、って思ってたのに一瞬でマークスがヴェオに鍛えられれてるシーンに移って混乱したわ、いやな予感がしてベルカ√選ばなかったパターンも見てみたら案の定だし。枝分かれ分岐でも階段分岐でもないなにこれ?GitHub Flow分岐?
まあビックリしたが本編を長くとりたいけど個別√のシーンは前後に散らしたい時には有効なのは認める、でもこれやるんなら未読箇所と選択肢までスキップ機能は必須だろ、プレイ時間実に40時間以上かかった本編を音声カットかつ倍速とはいえ4回やらにゃいかんかったのほんとぶちギレ案件、しかもメアは個別ストーリー箇所1か所しかなかったからただの無駄骨だったし。
あまりにもシステム面への驚きと不満が強くてぶちまけてしまったがシナリオやキャラは普通に好き、いや最後のエウリュアレはお前いるか?......みたいな気持ちもあるけど全体的に見てそこまで不満はない。
ビックリしたのは結構人が死にましたねこのゲーム、モブにやさしくない世界は度々ありがちだけどサブキャラが結構がっつり不可逆な死を与えられてて胸が痛くなってしまった。先生もノアもいいキャラだったしなあ、特にノアの死は尾の引き方がえげつなくてなあ、作中で乗り越えた試練の数は断トツだろマークス(悲惨さは人間側のが大きそう)。何気にペガサス救出組全滅も辛かった。
あとは今回のどんでん返し、吸血鬼の世界だと判明したところがやっぱり一番印象的かも。マジであの時どんな感情になったか覚えてない、呼吸が不安定になった(?)。「骨と皮だけになって~」、「伏魔殿」、「よくこんなところにいられる~」、「(Χを)君のために用意した」、他にも遠征時に食料を準備している描写がなかったり、作中それまで一度も食事シーンがなかったり、そうは見えないのに主人公がアリアンナを見たら燃やしてしまうことに確信を持っていたり(=つまりアリアンナを醜い憎悪の対象として見ている)、ルビイの能力発動条件が不明だったり、不可解な点はちらほらあれど綺麗に全部回収してくれる手腕はお見事。思いっきり吸血鬼の存在は EPISODE Χで出てたのに全く予想してなくてきれいに騙された。
メインヒロインについては分けて書く、個別√代わり。
ベルカ
強くて綺麗な女の子、王道ながら芯の通ったキャラは好き。
vs キルシュタインでアレキサンドライトソードの真刃を発現させたシーンは痺れたね、よく考えたらどこまでも純粋に勝利にこだわるただのバトルジャンキーなのは言ったらおしまいだけど。
個別Hでめちゃめちゃ辱められててわらった、というか主人公お前そんな鬼畜なキャラだったか......?
メア
周囲のことに興味がない系のロリ天才だ!、これはデレに期待だぜ。とか思ってたらデレ(変彩)で笑った、友人を見捨ててしまった自責の念からさらに新しい人間関係も崩壊させてく負の連鎖は読んでて辛かったけど全部乗り越えたシーンのカタルシスたるや。後ぶっちゃけゲゼルマン死んだときめっちゃスカッとした。
変彩後は甘えん坊になってて可愛いしペガサス組のみんなもなんだかんだ甘やかしてしまう関係がすごく好きだった、この作品結構ほのぼのしてるシーンも多いんだよな。
このメア、トパーズ・リーズン装備時とのギャップ萌えで死ねる。
個別Hは、うん、発情期発情期(脳死)。
ルビイ
なんか、こう、発売前から見えてた地雷。いやだって主人公の幼馴染で敵組織の幹部っすよそんなあからさまに物語の核心なことある?初登場時にはいろいろぶち壊してくしアリアンナ殺そうとするししまいには所属組織がシャーロット先生殺していくしどちらかというとヘイトMAXなキャラクターだったけど事情を知り思いを知ると......、いいキャラだねえ、曇らせたい。なんだかんだちゃんと和解も出来たしアリアンナとも良い関係になっててニマニマしてた。
主人公への愛情と怒りと自分のやっていることの理不尽さと今の立場に押しつぶされ慟哭上げながら戦うシーン、100点。
アフターHは、まあ、こう、解釈完全一致みたいな感じで笑ってしまった、例外は主人公。ほんとなんだお前。
アリアンナ
純粋元気っこを見ると裏を疑う病気にかかってるんですが、この作者は以前に最後まで本当に裏のない純粋ヒロインを描いていることを知っているので多分大丈夫だろうと思って見てた。裏はなかったな、裏は。
アイデンティティへの不信とかいう作品によってはいくらでも鬱にいけるものを背負わされてて辛かったシーンもあったけど、まあ最後まで明るく物語を引っ張っててヒロインの中では一番好き(単純)。
このシーン凄い好きなんだけど文脈的に脳に達する一歩手前くらいまでサファイヤになってるぽいんだよな、ホラー?
アフターHは100%ドSにしてくると思ってた、いやだってライターの前科が......。そこまで間違いではないかもしれないけどドSと言うよりは絶倫だったね、何の話?
他に印象的だったシーン
ああああああああああああ(思い出しうめき)、ここの一連の流れマジで辛かった。ノアは死ぬしヴェオもマークスも病むし。正直なんやかんや本編後ヴェオとノアは結ばれるんだろうか、いや流石に立場厳しいよなあ。主従の関係にでもなるんだろうか、でもヴェオそんなタマじゃないだろうし......、とか考えてたらまさかの退場ですよ。ガチで罪なきキャラから死んでくやんこの物語。
最後のマークスの一言聞いたとき喉がヒュッとなった。
個人的この作品内のベストバウト、散々もったいぶって隠されてきたレイ先生の意志判明。やってることはともかくここまで意志の強さで誰にも負けてこなかったメイナードを元担任としてきっちり諭しケジメをつけるのはベタな展開なのにやっぱり痺れるね。
ここだけじゃなくこの作品意志持ちの大人は基本芯の通った強さがあるよね。初戦?いや体長100mの蛇は無理......。
誰が何と言おうとラスボス、ワガママなババアなんていなかった。
一貫して何か抱えるものがあることは示されてきたけども。
ただ一人愛した人の意志を握りしめて自分の意志を秘め続け、礎となった想い人の意志に準じようとしてきた男。いや最高の重さ。そして抱いた意志は不変の愛とかもう完璧すぎる。
戦いの熱さも凄いんだよな、この人に関しては意志の源が憎しみや恨みじゃなくただ彼女を思ってのものなので、ただただ超える壁としてのかっこよさがあるというか。もっかい見直そうかな。
その他
なんかあからさまに未回収にされてる伏線がある?カーラの言ってた「組織」とか殺し屋の使ってた青い弾丸、後は結局言葉だけ出てきた「特異点」(これは最後にアリアンナが神になる伏線なだけかもしれないけど)。
ノアとかシャーロット先生も死にっぱなしは悲しいから続編やFDで生き返らせてくれてもいいのよ?
終わりに
終わった直後はシナリオ展開ゲーだと思ったけどこうやって見返すとしっかりストーリーも良かったかも、なお老害唯我独尊ババアは除く。
次はちょっと貯めてた他のコンテンツ回収した後はサマポケでもやろうかね、来年の夏までには終わりたいし。
読んでいただきありがとうございました。